AA-01
ARARE

2次元成型合板技術のマスター、アルヴァ・アアルトからのインスピレーションを受けたEDITORAのチェアは、シンプルで洗練されたデザインが特徴です。アアルトが開発した”L-レッグ”技法の精神を受け継ぎ、2次元成形合板で構成されています。同一形状の7本の成形合板は、1本のコットンテープで編み込まれ、3次元的な形状を形成。これにより一体成形に勝る柔軟性と快適性を生み出します。両端の微妙な崩れもEDITORAの美学。これが成形合板チェア、伝統と革新の融合です。

Size

W.430 × D.500 × H.710
SH.440

Material

FRAME: MOLDED BEECH PLYWOOD
SEAT: UPHOLSTERY
BACK: COTTON TAPE

SPECIFICATIONS
ROOTS
Reinterpreted Works of
Alvar Aalto
Finland (1898 - 1976)
アルヴァ・アアルト
自然との調和を追求した
革新者のデザインとレガシー

フィンランドの偉大な建築家でありデザイナー、アルヴァ・アアルトは、有機的な形状と自然素材への敬意から生まれる人間中心のデザインで称賛されています。

アアルトは人間と自然の調和を重視するデザイン思想の草分けとなりました。その探求の核として彼が革新したのが、合板の活用でした。合板は軽量かつ頑丈で、加工も容易な素材ですが、アアルトはこの素材を通じて人間の生活と自然の要素を統合するあたらしい可能性を追求しました。なかでも”L-レッグ”は特筆すべきです。

一枚の合板をL字形に曲げるこの技術は、強度と美学を一体化させ、アアルトのデザイン思想を体現しました。数多くの試行錯誤を経て生み出されたL-レッグは、彼の家具デザインの中核的な技術となり、以降の多くの作品に影響を与えました。

「41アームチェア パイミオ」 (1932)

その代表例として挙げられるのが「41アームチェア パイミオ」です。このチェアは、有機的な形状とL-レッグ技法の使用により、アアルトのデザイン理念が反映されています。このデザインにより、家具は単なる使用品から美的感動を与える存在へと進化しました。その優れたデザインと快適さは、他のデザイナーやブランドに大きな影響を及ぼし、EDITORAのチェアでもその影響が明確に見られます。

アアルトのL-レッグ技術と41アームチェア パイミオのデザインは、形状、機能性、材料の使用方法、そして人間との関わり方という、デザインと建築の新たな可能性を示しました。その影響力は現代に至るまで続き、私たちが生活空間をどのように考え、体験するかに影響を与えています。アアルトの作品から得られる洞察は多く、彼の視点と手法は今後もデザインと建築の重要な参考点となるでしょう。