TN-01
BIOMBO

ミッドセンチュリーデザインへの深い敬意と独自の現代感覚が融合した壁面シェルフ。中井太一郎の屏風型キャビネットからインスピレーションを受けて制作しました。主要な構造要素はハードメープルの丸棒を、屏風型に配置。実現までに1年半を要した特殊な三方留めの工法によって強度を持たせています。真鍮のスペーサーは、無垢の削り出し。ユニット数のカスタマイズも可能で、あらゆる空間にフィットします。

Size

W.2660 × D.465 × H.2040

Material

FRAME: MAPLE
STORAGE: BAKED FINISH STEEL

SPECIFICATIONS
ROOTS
Reinterpreted Works of
Taichiro Nakai
Japan
EDITORAの壁面シェルフ
中井太一郎の伝説を現代に再現

中井太一郎。戦後の日本における工業デザインを象徴する存在とされ、国際的な評価を得たデザイナーであるにもかかわらず、歴史にその名を多く見つけることが困難な、謎も多き人物です。しかしながら、1950年代のイタリアを舞台に活躍した記録は現存。金属、ガラス、真鍮、木など多彩な素材を用い、ジグザグ構造の金属フレームやあたたかみのある木材の色合いを特徴とするウォールキャビネットなど、特別な美学をもつ作品で知られています。
キャリアのハイライトは、イタリア・カントゥの「Selettiva del Mobili」コンペティションへの参加でした。1955年の展示会では、彼のリビングルームのデザインが特別賞を受賞。モダンなデザインに宿るイタリアの感性と日本の純粋さが見事に融合したもので、国際的に大きな注目を集め、大いに賞賛されました。

モジュラーシェルフ (1955)

日本とイタリアの文化を繋ぎ、あらたなデザインの地平を切り拓いた中井の生き方は、現代のデザイン界においても重要な位置を占めています。

そして現在、中井太一郎の設計にインスパイアされたEDITORAの壁面シェルフが生まれました。歴史から幾分忘れられた存在だった中井の思想への、並々ならぬEDITORAの想いが結実。ハードメープルの丸棒とスチールの薄鋼板を用い、屏風型に配置。木と金属の精密な組み立てが実現され、それぞれの素材の特性を最大限に活かすべく表現しました。

中井の精神を受け継ぎながらも現代の技術を取り入れたこのシェルフは、各ユニット数のカスタマイズが可能。使い手のニーズに応じた空間を創出します。EDITORAのシェルフは、中井太一郎のレガシーと現代の技術が融合したプロダクトといえます。