JP-01
EMILE

洗練された線を成すスチールフラットバーの脚、堅固さを誇るノックダウン構造のフレームは、構築の人、ジャン・プルーヴェの影響を彷彿とさせます。その頑強なフレームに対比するように、天然木の化粧合板天板が豊かな色合いとあたたかみをもたらします。世界に直接おもむき選び抜いた木の突板は、手間暇かけて一枚一枚手づくりで製作された、唯一無二の天板です。機能と美、時の流れの温もりが同居したEDITORAのテーブルです。

Size

W.2000 × D.850 × H.720

Material

TOP: FUMED CHERRY VENEER
BASE: WB PLATED STEEL or BRONZE PLATED STEEL

SPECIFICATIONS
ROOTS
Reinterpreted Works of
Jean Prouve
France (1901 - 1984)
ジャン・ プルーヴェ
工人の哲学から紡がれる
機能と美

フランスの建築生産の工業化に不可欠な存在であったジャン・プルーヴェ。建築家、家具デザイナーとしての軌跡は、現代のハイテク建築から家具デザインに至るまで大きな影響を与えています。根底にあるのは彼自身の言葉「私は建築家でも技術者でもない。工人だ」という信念であり、素材と対話しながら合理的で無駄のない構造を追求する哲学です。

彼のキャリアは金属工芸家から始まりました。1930年代になると、あらたな素材としてスチールを活用し、その可能性を追求。これが彼の作品、特に家具デザインに新たな次元を加えることになります。

その代表作が「アントニーチェア」です。金属という新素材への理解と、その素材を活かすための独自のデザインアプローチが見事に結実。まさに「機能美」を体現した作品といえます。

「アントニーチェア」 (1954)

EDITORAのテーブルデザインにも彼の哲学は深く流れています。プルーヴェの機能性と美のバランス、そして合理的な構造思考は、EDITORAのテーブルデザインの中心です。

彼が建築家、家具デザイナーとしてのキャリアだけでなく、ナンシー市長や大学教授を歴任し、戦後復興計画の一部としてプレファブ住宅を考案するなどの社会的役割を果たしたのも忘れてはならない事実です。これらは彼の多面的な才能を示すもので、そのすべてが彼の持つ強力な影響力を裏付けています。

EDITORAは彼の哲学を受け継ぎ、製品を通じて価値を提供し続けることを目指しています。プルーヴェの精神はEDITORAの仕事の永遠の指針であり、あたらしい創造へと導いてくれるものです。